アッケシソウの由来

アッケシソウの由来は、中国の周の時代に日本人がアッケシソウを貢物として捧げたところ、周の皇帝は天下泰平の兆候と喜び、この草を先祖の墓（廟）に捧げて盛大な祭祀を行ったというアッケシソウは、日本の古代の医書「神農本草経」には、塩辛い草という名前の鹹草とあり、「大和本草」にも鹹草、塩草、福草、三枝と記録された。

民間療法の薬草

塩辛い草として付いた名前のアッケシソウは、地域によってヘンジャ、コジョンゲ、月見草などと呼ばれ、「仕事を沢山して汗を流す時」、「お腹が痛い時」、「生理不順の時」など、アッケシソウ生草を摘んで摂取したりアッケシソウ干し草を煮て摂取したりと、民間療法の薬草として利用されてきた。
アッケシソウは、1990年度に入って民間で薬草として利用された事実が口頭で伝えられ、日本で研究された資料をもとに、食品業界（株タサラン）が韓国食品研究院をはじめ、地方自治体の研究所や大学などで成分分析、動物実験などの研究を行い、2001年の食品公典（食品医薬品安全処）に食品の主原料として登録されることにより、（株）タサランが初めてアッケシソウを商品化した。

アッケシソウの食品化

㈜タサランは、2001年アッケシソウ主原料製品としてアッケシソウ粉末と丸薬、アッケシソウダイエット製品（特殊栄養食品）とアッケシソウ添加製品としてアッケシソウ塩、アッケシソウ海苔を発売した（株）タサランは、自生地におけるアッケシソウ栽培の限界から、アッケシソウの有機栽培方法を研究してモデル団地の運営とアッケシソウの栽培技術を農家に普及する一方、アッケシソウの有用性研究と商品開発、アッケシソウの宣伝などアッケシソウ事業を展開した。

アッケシソウは、世界的に韓国から事業化が始まりアッケシソウ粉末と丸薬、発酵製品などが健康食品として浮上し、食品添加剤や料理の香辛料、化粧品の材料などに利用されている。

北アメリカのアラスカエスキモー人たちが越冬時にアッケシソウを非常食としていた記録があるが、現在は食用化されていない。アメリカは昔アッケシソウを焼いてガラス製造の材料として利用してglasswortと呼ばれており、最近ハワイで水耕栽培したアッケシソウをサラダに利用して、オーストラリアでは植物学的に研究されている。
日本では、北海道にだけ自生する希少価値のあるアッケシソウを天然記念物に指定して研究だけ行い、自国のアッケシソウを商品化できなかったが、2010年に入って韓国からアッケシソウを輸入しており、中国は2010年以降に10社ほどの中小メーカーがアッケシソウ顆粒製品とエキスなど2〜3種類の商品を流通する初期段階にあるが、中国東部沿岸に自生するアッケシソウは汚染問題を抱えている。
フランスをはじめ、スペイン、オランダなどのヨーロッパのレストランでアッケシソウが高級サラダに使用され、ピクルスと酒、パンが商品化されており、ヨーロッパのホテルでは、非常に高い価格で販売されているラム肉のソースにアッケシソウを添加して、柔らかく脂臭さをなくし、グルメたちに有名なメニューとなっている。