日本のアッケシソウ

日本の北海道の塩湿地で自生するアッケシソウは天然記念物に指定され、商品化はできなかったが、昔から難病研究所でアッケシソウの食用効果が研究されてきた。2000年に入って様々な研究が進められている。3〜4つの企業が韓国からアッケシソウを輸入して顆粒とタブレット商品を流通しているが、その市場はまだ不十分である。
（株）タサランは、2004年MBCTV深夜スペシャルドキュメンタリー（干潟の山参アッケシソウ）を製作する際に、撮影チームに北海道のアッケシソウ自生地を案内する一方、日本のアッケシソウ研究およびアッケシソウ市場を調査しており、東京と福岡などの展示会に参加して市場を広げ、2014年から輸出している。

日本の天皇が北海道アッケシソウ群落地を訪問した後、観光地として有名になった日本のアッケシソウは、難病研究所の伊藤所長が行う13種類の食用効果に関する研究をもとに、筑波大学農林技術センターの志水勝好博士は、日本熱帯農業学会で学会奨励賞を受賞した。
1997年 {塩分組成がアッケシソウの植物体と種子の物質組成に及ぼす影響に関する研究} での塩水培養結果、アッケシソウの乾重量の半分以上を総ミネラルが占めると同時に種子の油は大豆よりも高くなったことを明らかにした。
志水博士チームは、1990には、アッケシソウの耐塩性に関する研究、1994年にはアッケシソウの種の二形性（dimorphism）に関する研究、2003年には塩水培養でのアッケシソウの粗タンパク質と糖ベタイン含有量の変化に関する研究などを報告した。
アッケシソウの成分分析では、Ishikawaなど（2002）がS. herbaceaの成長段階に応じた栄養含有量の変化を報告しており、Imaiなど（2004）S. europaの糖脂質の化学的特性に関する研究を報告、1983には2種類の天然物クロモンが存在することを報告した。

フランスのアッケシソウ

アッケシソウのフランス名はSalicornia herbacea L（学名）である。
世界的な学名で呼ばれるSalicornia herbacea Lは、南と北西の海岸沿いで300年前から民間でピクルス用として利用され始めた後に肉料理の香辛料や製菓に利用され、2000年台に入って酢と酒が商品化されたが、主に料理の調理時に使用されている。

（株）タサランは、2004年日本に続いてフランスのアッケシソウ市場調査を通じてMBC放送局のドキュメンタリー撮影チームに上記のフランスのアッケシソウの情報を提供しており、2013年にフランス南部の世界的な天日塩生産地であるゲランド地域と西北部のショーム湾を訪れ、アッケシソウの生態環境の観測およびアッケシソウ市場を調査しており、2014年フランスのバイヤーも（株）タサランを訪問した。
フランスのアッケシソウは、ゲランド地域と西北のショーム湾地域で1千トン以上生産して自国の大都市に売る一方、スペインやドイツなどのヨーロッパに輸出しており、主に料理に取り入れているフランスはアッケシソウの有用性に関する研究や加工食品の開発は初歩の段階であるが、毎年アッケシソウ祭りを開いてアッケシソウの生産を奨励している。

中国のアッケシソウ

中国のアッケシソウは、中国が周の時代に日本人がアッケシソウを貢物として捧げたところ、周の皇帝は天下泰平の兆候と喜び、この草を先祖の墓（廟）に捧げて盛大な祭祀を行ったという記録があるが食用化されなかった。

東部地域の海岸地帯ではアッケシソウは盐角草、海蓬子と呼ばれ、アッケシソウの茎が合板製造（特許登録）に使用され、2010年度頃に韓国で食品化された事実が伝わり、10社以上の中小メーカーがアッケシソウ事業に従事している。
㈜タサランは、中国進出のために2013年に中国のアッケシソウ市場を調査したところ、アッケシソウの種からlinoleic acidの抽出とアッケシソウ油の抽出法が特許に登録されたことを認知しており、アッケシソウが自生する。
中国東部沿岸の汚染問題により、主に北朝鮮から輸入して顆粒製品とエキスなどの2〜3種類のアッケシソウ製品を生産する流通の初期段階であり、アッケシソウに対する認知度が低く、その市場が非常に低迷している。
これにより、（株）タサランは北京と上海、香港などで展示会に10回以上参加する一方、2014年度には北京人民大会堂でアッケシソウの発表会を行うなど、中国への輸出ビジネスを活発に進めている。

アメリカのアッケシソウ

アッケシソウのアメリカ名はGIASS-WORTである。
昔、アッケシソウを火で焼いてガラスを作ったとして付いた名前のアメリカのアッケシソウは、アリゾナ大学のC. Hodges教授の[海水農業財団Seawater Agriculture Foundation]を先導しており、ワシントン大学ではアッケシソウ内性菌に関する研究を行った。（2006年に当社と2年間アッケシソウ共同研究を協約）
内性菌と宿主植物体が一緒に進化を重ねて宿主植物の環境耐性が形成されたという研究を継続的に発表しているラスティ教授チームは（米国ワシントン大学生物学科）、2002年自然生態系の草本から、極限の地熱土壌温度を克服する内生菌をイエローストーン国立公園草地から分離してScience誌に報告したことがあり（Redman et al。、2002）以降、海岸植物から耐塩性を示す優占内生菌を発見して報告したことがある。（Rodriguez et al。、2008）（Figure1）。

その他の国のアッケシソウ

カナダの民俗植物学研究では、Mudieなど（2005）は、カナダ北東部で観察された冷凍化石人間の胃の中からアッケシソウの花粉、種を大量に観察し、カナダの先住民が食糧と薬用にアッケシソウを使用したことを報告した。
エジプトではアッケシソウ種子油を研究、Halophyte sos-7は増加する植物性油の需要に応える新しいoil作物であり、sos-7は痩せた土地でも耐え、海水でもよく育つとして、HPLSにより290と325NMによる実験を行った結果、アッケシソウ種子油から核酸、クロロホルム、エタノール、メタノール、水、トコフェロールなどが抽出された。
Halophtyte oilは710 p.p.mのトコフェロールを含有していることを明らかにし、このトコフェロールは、アルファ38.2％、ベータ1％、ガンマ58％、デルタ2.1％であり、フラボノイドの混合物を9種分離した。
これ以外にも、オランダではアッケシソウの生草がスーパーで販売されるほどアッケシソウの利用度が高く、北朝鮮でも高位層でアッケシソウを摂取していると伝えられている。